2020年から受講を始めた国際オリンピック委員会(IOC)によるスポーツ栄養コース。
欧州サッカー連盟(UEFA)メディカル委員会の栄養コンセンサス作成にも携わっておられるRon Maughan博士やオーストラリア国立スポーツ科学センター(Australian Institute of Sport)で長年スポーツ栄養の研究、オリンピック選手のサポートをされていたLouise Burke先生などが中心になってつくられた2年間のコース。
全てオンラインなので、世界各国から受講可能です。
栄養士はもちろん、生物学などを大学で修了されている方でも受講可能。
・英語力(IELTS、TOEFL、TOEICなど)が一定基準に達している証明
・大学の教授などからの推薦状2通
・栄養学や生物学を修了したという証明(単位取得証明書と卒業証明書)
主にこれらがあれば申し込みができます。
コース内容は、
毎月5~8本(1本45~90分くらいの間)の講義動画がアップされるので、それを基に学びます。都合の良い時間に見れて、仕事をしながらでも自分のペースで勉強できるのがよいところだな、と受けてみて改めて感じています☺
年に4回のレポート提出があり、1年目の終わりと2年目の終わりにはそれぞれテストがあります。
2年間で8回のレポートと2回のテストをパスすれば修了!
ちなみに、テストは出題から24時間で結構なボリュームの内容を提出しなけらばならないという耐久レースです💦
時差があるので夜にテストがスタートし、食事をとる間もないくらい必死にパソコンの画面と向き合います(^▽^;)
また、毎月、コースの担当をしてくださっている先生とコース受講者でのZOOMミーティングも設けてくださり、講義のこと、レポートのこと、現場の話などを質問、ディスカッションする場もあります。
講義やレポートのことで質問があればオンライン上でやりとりしてくださったり、毎回のレポートでは個別フィードバックもしてくださるという贅沢!
1年目は主に
・文献リサーチの方法
・スポーツ栄養におけるエネルギーや各栄養素について
など基礎を学びます。
2年目は
・アウトプットの仕方(効果的な資料作りなど)
・競技別の栄養
と1年目で学んだことを現場に活かす力を養います。
競技別で文献を基にしたレクチャーが聴ける機会はなかなかないので、私はこれがこのコースの大きな魅力だなとも感じています。
内容詳細は最後のURLよりサイトにアクセスし「Course structure」のページから確認することができます。
理論だけでなく、選手や選手に関わる人たちとコミュニケーションをとり、どのように情報を出していくのか。
難しいことをいかに簡潔にわかりやすく伝えていくか。
ということもこのコースでは重視されています。
因みに、1年目はこちらのCLINICAL SPORTS NUTRITIONがメインテキスト。
2年目はこちらのPractical Sports Nutritionがメインテキストです。
私がこのコースを受講しようと思ったのは、
・日本語のスポーツ栄養の論文や本だけでは情報が限られてしまい、問題を解決したいときに引き出しが見つからなかったから
・選手に質問されても本に書かれてるありきたりな浅い内容しか答えられなかったから
・海外の学会に参加して、その情報量に驚いたから
・仕事をしているとそれを言い訳になかなかインプット時間をとらないので...まずは論文を読まなければならない環境に身を置いて論文を読む習慣をつけようと思ったから
あとは、コースの内容を見てわくわくしたから、という直感も大きいです(笑)
今は2年目の途中ですが、スタートして1年ちょっとの時点でも論文サーチの早さや、英文を読むスピードが上がったのは実感していて、まだまだ力不足ではありますが、以前よりは知りたい情報を効率的に得られるようになったなと感じています。
管理栄養士(特にフリーランス)は職場で一人で仕事をやることも多いので、講師の先生たちから客観的に厳しめにフィードバックがもらえるのもとてもありがたいです。
自分では完璧なつもりでレポートを出しても、
こういう力が自分には足りないのか、
こんな考え方もあるのか、
など自分の伸びしろもわかります。
スポーツ栄養も様々な資格がありますが、どれが良い、どれが悪いでなく、
自分がどのようなことを学びたいのか、どのような力をつけたいのか
を明確にして決めていくと良いのではないかなと思います。
管理栄養士でご興味ある方はぜひこちらをチェックされてみてください!