高校卒業後の進路を考えるようになった時に、陸上競技をしていたことや、スポーツを観るのが好きだったこともあり、スポーツ関連で仕事がしたいからスポーツのことが勉強できる大学に行こうと決めたのがその始まりです。スポーツ関連の学部がある立命館大学に入学をしました。
この時は管理栄養士がどんな仕事をするのかも、アスリートをサポートする管理栄養士の存在も知りませんでした。
この学部では、トレーニング科学、スポーツ教育学、スポーツ医学、運動生理学、スポーツバイオメカニクスなどスポーツに関する幅広い分野を学んだのですが、そのひとつに「スポーツ栄養学」がありました。
陸上競技をしていた頃は知識は全くありませんでしたが、スポーツ栄養学を学んでいくうちに、栄養でアスリートのパフォーマンスがこれほどまで変わるんだということにとても感銘を受けていったのを覚えています。そして何といっても、スポーツ栄養学を教えてくださっていた海老久美子先生の情熱と選手想いな姿に惹かれました。
3年生になってからはスポーツ栄養学をより深く勉強したいなと思い、海老先生のゼミに入りました。ゼミ生のみんなとレシピを考えて調理実習をしたり、貝割れを育てたり(笑)、楽しくいろんなことにチャレンジさせていただきました。
また、海老先生の研究室に所属されていた既に管理栄養士資格をお持ちの大学院生の研究の手伝いで高校陸上競技や高校野球チームなどのスポーツ現場に一緒に行かせて頂く機会もありました。
大学院生の皆さんのサポートする姿を見たり、測定を手伝ったり、データをまとめたりする中で管理栄養士がどのようなことをするのかがイメージできるようになり、「私もこんなふうになりたいな...」と感じるようになりました。
とはいっても管理栄養士をとるためには養成課程を修了し、国家試験に合格しなければなりません。養成課程は基本4年間通う必要がありますが、当時は国公立大学の管理栄養士養成課程で編入制度があり、1年次を免除、3年間で卒業できる大学がありました。
今の大学を卒業して二度大学に行くかどうか、、、とても悩みましたが、どうせ目指すのであればしっかり栄養のことを学んでからにしたい!と考え、編入試験を受け、あと3年間、周りのみんなより長い大学生生活を送ることにしました。
3年も長く大学に通わせてもらった分、絶対にスポーツ栄養士になるぞ!!!という想いだけはひと一倍強く持っていて、これが編入してからの3年間、大学外でもスポーツ栄養と聞くとどこへでも行って、いろんな人に会って、話を聞いてを繰り返していた原動力になっていたのかなと思います。