管理栄養士課程に通っていたときに、夏休みの長期休暇を利用してカナダのモントリオールにあるナショナルスポーツセンターへ行かせていただく機会がありました。日本でいう国立スポーツ科学センター(JISS)やナショナルトレーニングセンター(NTC)にあたり、代表選手の練習拠点にもなっています。日本は東京都に1か所ありますが、カナダは国土が広く、国内数か所に国立のスポーツセンターがあります。
モントリオールは過去にオリンピックが開催された場所でもあり、広いオリンピックパークの中にこの施設があります。
この施設で管理栄養士として勤務されているCatherine(キャサリン)さんに施設を案内していただき、選手のサポートのお話などもたくさん伺いました。
これは日本でも同じですが、スポーツチームだと監督、コーチ、フィジカルコーチ、トレーナー、ドクターなど様々な職種の方と連携して栄養サポートは成り立つものでもあります。特にコーチや監督の力をお借りすることは、そのチームや選手を良くしていくために不可欠のことだと仰っていました。当時はまだ学生で経験も何もなかったので、「なるほど~」くらいに思っていましたが、管理栄養士となりチームに関わらせて頂くと、この重要性がとてもわかるようになりました。
短い期間でしたが、貴重な体験をさせていただきました。
施設内にはキッチン付きの栄養相談室もありました。素敵☺
また、キャサリンさんはスポーツセンター以外にもご自身で栄養クリニックを運営されていて、そこにも連れて行ってくださいました。
アスリートはもちろん、一般の方からも依頼があり、栄養相談にのっているそう。Webでどのようなことが、どれくらいの料金でできるのかが分かるようにし、Webで申し込み、簡単なカウンセリングシートに記載してから来ていただくそうです。ちなみに料金はこれくらい。
90分―120ドル Evaluation
60分―90ドル Follow up
30分―60ドル Follow up
Body composition―50ドル
当時、日本ではなかなか聞かない働き方だったので、とても感銘を受けました。
まだまだ先になりそうだけど、私もこんなふうにナショナルチームに関わりながら自分の栄養相談所も持ちたいな~なんて思ったのを覚えています。
キャサリンさんとはその後、ISENCというイギリスで毎年行われているスポーツ栄養の学会と平昌五輪でもお会いすることができ、お話するたびに刺激をいただいています☺